留学に至るまで

留学をしようか悩んでいるあなたへ。

 カナダのバンクーバーに語学留学をした経験をもとに、留学を決意するまでの気持ちを、思い出しながら書いてみようと思います。少しでも参考にしてくださると嬉しいです。

 

 海外留学に憧れを抱いていた私は、社会人1年生の頃こんなことを考えていました。

「今の仕事を辞めてまで留学して、何の意味があるのだろう?」

「留学したら、英語を話せるようになるのかな?」

「帰国後、希望する職に就けるのだろうか?」

「留学中、家族に悪いことが起きたらどうしよう・・・」などなど。

 最終的に辿り着いた答えは、『分からない。だから留学してみよう。留学先で生活しながら考えていこう!!』というものでした。

 

 大学生の時は、留学するなんてとても無理だと思っていました。留学に関する情報を集めることなく、始める前から諦めていたのです。

 卒業して社会人になり、仕事は程よく充実していたし、人間関係も悪くない職場環境だったと思います。でもずっと、留学への想いが消えることはなかったです。むしろ、英語とは関係のない職に就いたことが、留学を実現したいという気持ちを強くしたのだと思います。毎月の給与から少しずつ、目的もなく貯めていた貯蓄が、留学資金といえるくらいの額になってきたことや、ミレニアムという新しい時代の幕開けが、チャレンジ精神を駆り立てたような気もします。おそらくそういった様々な要素が重なった時、私の気持ちは固まったのだと思います。

 

 『今、行こう。今が留学するその時なんだ』と確信しました。全く根拠のない確信です。でもだからこそ揺るぎないものだったのだと思います。ある人がこう聞いてきました。「誰も知ってる人がいない海外へ、1人で半年間行くなんて怖くないの?」と。その時の私は、不安や恐怖よりまだ見ぬ新しい世界への期待と留学できる嬉しさの方が遙かに大きかったから、何も怖くなかったのです。

 

 留学して得たものは計り知れません。経験した人だけが味わえる特別なものだと思います。ぜひ多くの人がそこへ踏み出せるよう応援していきたいです。