森づくり活動報告会に参加しました

1月17日(土)、「平成26年度 置賜地区 森づくり活動報告会」に行って参りました!
主催は、山形県とやまがた公益の森づくり支援センターです。山形県の環境エネルギー部みどり自然課の職員の方も事務局スタッフとしてご活躍されていました。

 

実践教育プログラムでは、公共政策スタディーズ・コースの履修生が、県の環境エネルギー部さんで来月2月よりインターンシップに参加させていただくことになっています。お忙しいところにも関わらず学生に機会を与えてくださり、本当にありがとうございます!参加する学生は、ガツガツ勉強してきてくださいね。

 

今回はそのインターンシップに参加する学生1名と、わたくしゴーナイで会に参加してきました。

 

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森づくりリレー旗の返還

 

森づくり活動報告会では、やまがた緑環境税活用事業の助成を受けた、県民による森づくりの取り組みについて、発表とディスカッションが行われました。一言で「森づくり」といっても、その内容は、森林の環境維持や整備から森を活用した環境教育まで、実に多様です。会場では、地域の任意団体やNPO、企業や行政計30団体の森づくり活動について、ポスターの展示が行われました。またその中の6つの団体の活動について、全体でのプレゼン発表が行われました。

 

発表のうち特に興味深かった例は、大江町沢口区若者会さんの「森づくりと一体となった木質バイオマスの利活用――七軒薪づくりプロジェクト」です。山林は人の手が入らなくても荒れていってしまいます。薪を生産し山林の利用を促すことができれば、荒廃を防げるのではないか。このような問題意識から、地区の有志は、薪の販路開拓のため、さまざまな取り組みをはじめます。情報収集のために勉強会を開き、大学と協力して薪ストーブユーザーの市場調査を実施。またユーザーへの情報発信のための薪割りイベントを催し、薪生産者育成のため講習会を開きます。さらに町にはたらきかけて小学校改修に際して薪ストーブの導入を提案し...と八面六臂です。すごいです。

 

そして、このような市民の活動を支え、交流の機会をつくる行政の役割は大変重要なものであると思いました。

 

また報告会では、木村健太郎氏(NPO法人 宮城県森林インストラクター協会)が「森林ボランティアの「生きぬく力」―「貢献」と「楽しさ」の発見と創造―」と題して講演されました。

 

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講演では、木村氏の所属する宮城県森林インストラクター協会のユニークな活動内容や、これからの森林ボランディア団体のあり方についての鋭い指摘が、ユーモアを交えて語られました。

 

森づくり活動を継続する上での大きな課題は、活動を若い世代にいかに引き継いでいくか、という点にありそうです。木村氏の協会では、より多くの人に継続して参加してもらえるように、さまざまなワザを使っているといいます。たとえば、女性専用の伐採コーナーや個人用の花壇(ニックネームが付けられる!)を設けて、女性が安心して作業に取り組める環境を整えたり、竹とんぼや輪ゴムでっぽうを用意して、子どもが楽しみながら木竹材に興味を持てるように工夫したり...。

 

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大学にいるだけでは知ることのできない、地域の方々の熱心な取り組みの一端を垣間見、目ん玉飛び出っぱなしの実践生S氏とゴーナイだったのでした。

(内)